2009年09月14日

9月7日〜13日の読書記録

読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1975ページ


鍵の猫―Niki’s tales (講談社X文庫―ホワイトハート)
西門佳里/著 講談社X文庫

死者の魂のために扉をあける役目を持つ鍵猫ニキの成長物語でもある、軽めのファンタジー小説。設定が悪くないし、好みなので、長編展開にして欲しかったな。細かな部分や、魅力的なキャラクターたちが描ききれていない感じで勿体無い。
読了日:09月07日 ●古本購入

自伝詩のためのエスキース
辻井喬/著 思潮社

理解したとか感動したとは言えないが、面白い試みだと思った。こういう詩も嫌いではない。辻井さん、企業人としても大成したけれど、本当は詩人でいたかったのかなあ。「おいしい生活」フレーズには、なるほど。
読了日:09月08日 ●図書館本

神楽坂の親分猫
黒川鍾信/著 講談社

神楽坂の著名な黒猫「メメちゃん」の一人称で語られる、神楽坂今昔。山田洋次氏はじめ、映画関係の著名人の常宿のあれこれが綴られ、興味深く読んだ。ギンレイも出てくるのが嬉しい。
読了日:09月08日 ●図書館本

乙女なげやり (新潮文庫)
三浦しをん/著 新潮文庫

ネタの範囲は限られていて、私の趣味と一致しているわけでもないのだが、充分に面白可笑しい。オノレを知り尽くしてネタにしている自虐系だけど、その度合いが絶妙でハナにつかないんだな。しをんさんのエッセイは、安心して楽しく読める。
読了日:09月09日 ●図書館本

知りたがりやの猫 (新潮文庫)
林真理子/著 新潮文庫

ほどほどに楽しめる短編集。ちょっとぞくっとしたり、ちょっとジーンときたり。林さんの作品は、すごく良くもなければ、ダメだあってこともなく、たいてい平均点。
読了日:09月10日 ●古本購入

うちの猫にかぎって―誰も知らないキャットおもしろ生態学 (PHP文庫)
加藤由子/著 PHP文庫

エッセイ風でありながら、しっかりとした経験と動物生態学に基づいた「猫を飼うための心得帖」 これで、猫を飼うための心構えは万端。問題は、相方の説得です。
読了日:09月11日 ●古本購入

BESTっス!
ゲッツ板谷/著 小学館

この人が、サイバラさんの作品に出てきた「銀角さん」ということを初めて知った。すんごい濃ゆい人たちの集まりで、日常が非日常になっている彼の日々のつぶやきが面白い。
読了日:09月12日 ●いただき本

花々
原田マハ/著 宝島社

「カフー」の番外編のような位置づけらしいけれど、コイバナよりも女性の生き方に視点があっているこの作品の方が私は好きだ。所々、原田さん本人の体験や想いが語られているような気もした。南の国に咲く花を見にいきたくなった。
読了日:09月13日 ●図書館本


堀江敏幸/著 マガジンハウス

堀江さんに想いを寄せられ、文章の中で扱ってもらえる「本の中に住む彼女たち」に、嫉妬心を覚えるような文章運びでした。参ったなあ、ほんとに。一人の作家に入れあげたくなんかないのに。
読了日:09月13日 ●図書館本


☆経過報告☆

積読本4冊読破>目標50冊まで、あと34冊

今週読めたのは、古本3 新刊1
積読本がますます増えているような気がします。どこから沸いてくるのか? <買っているのだが

今週は、圧倒的に、堀江作品です。
春頃に、長田弘さんの詩に対して「恋に落ちた」ような気分になりましたが、そんな感じが再び。
もうちょっと、エロティックな方向での一目惚れに近い。

相手は人間ではなく文章なのだけど、こんな文章を紡ぎだす堀江さんが怖い。
サガンをはじめ、取り上げた各作品の「彼女」への、ラブレター的な内容だから、欲情が刺激されたのかな。

うまく説明できないのがもどかしいのだけど、私は余り恋愛体質ではないので。
たまに自分の中に欲情めいたモノを感じると、吃驚してしまうのです。

こんなに危うい系の欲情を感じる本なんて、青春期のこーいちろー・そーくん・おにろく以来だぜ。
(しかも、ジャンル全然違うし)

というわけで、これは新刊購入決定!
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2009年09月07日

8月31日〜9月6日の読書記録

読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1591ページ


わたしの日曜日

杉浦さやか/著 ベストセラーズ
こんな日曜日を送ってみたいな〜と憧れを感じる日曜日の過ごし方が載っている。のんびり好きなことを、が基本ですね。
読了日:08月31日 ●図書館本



北尾トロ/著 文春文庫
トロさんの古書旅は、理想に近い。古本屋のオヤジでもありながら、仕入にガツガツしておらず、旅そのものや人との交流を楽しみたいという姿勢に共感。私も古本中心、でも、その他もアリアリな旅に出たくなった。
読了日:09月01日 ●ブックフェア購入

エッジ 上

鈴木光司/著 角川グループパブリッシング
初・鈴木作品。ホラーは恐ろしくて手が出なかったが、この話も相当恐ろしい。ものすごく勉強して書いたってことが、参考文献からも伺われます。
読了日:09月01日 ●図書館本



半藤末利子/著 新潮文庫
夏目漱石好きなら、一度読んでおいても良いかと。猫の話はちょっとだけで、半藤さんの父(漱石の長女の夫)松岡譲氏について知ることができたのが良かった。まっすぐな人すぎて不遇だったのですね。
読了日:09月03日 ●新刊購入

エッジ 下

鈴木光司/著 角川グループパブリッシング
ちょっと拡げすぎちゃった感じが否めない。SFあんま読まないので、それなりにパラレルワールドの理論とかホールの話とか、久し振りで面白かったけれど。0列の恐怖、リーマン予想が崩れる恐怖はよく伝わった。悪魔?の描き方は、あんなもんでいいの?あっさりしすぎじゃない?でもって、ラストもあれでいいの?
読了日:09月04日 ●図書館本

きょうの猫村さん 3

ほしよりこ/著 マガジンハウス
猫村さんだから可愛くて微笑ましいけれど、人間だったら余り好きになれないな、この家政婦。お節介おばさん嫌い。
読了日:09月05日 ●同僚借り本



神沢利子/著 堀内誠一/絵
堀内誠一展に行き、この絵を見て、懐かしくなって購入。やっぱりこのお話(絵も!)大好きだ!動物たちとの触れ合いが微笑ましいし、夢があります。
読了日:09月05日 ●古本屋購入

本を読む兄、読まぬ兄 [吉野朔実劇場]

吉野朔実/著 本の雑誌社
一味違った読書案内というか、本への興味をそそってくれる短めエッセイとして、興味深く読めた。猫派だけど、犬もいいなあ、なんて思ったり。
読了日:09月06日 ●古本市購入

☆経過報告☆

積読本2冊読破>目標50冊まで、あと38冊


今週読めたのは、古本1 新刊1
なんだか全然進まない。
9月のみちくさ市>10月の一箱市 その後の出店も考えているため、「まあ、読めた分だけ出せばいいや」ノリになっている。

今週は、やっぱり自分の気持ちが今「ふるほん」に向いているからか、「ぶらヂン」が沁みました。
旅も好きだし・・・古本屋巡りや各地での交流も憧れちゃう。
文庫本追記的に書かれていた、旅&古本&家族旅行、が特に良かった。
無理しない程度に、詰め込みすぎず、臨機応変に楽しむ、というスタンスを見習いたい。

お薦め的に選ぶなら、「夏目家の福猫」
著者の半藤さんは、夏目漱石の孫(長女、筆子の娘)であり、文芸評論家、半藤一利氏の伴侶。
漱石周辺の読み物としても楽しめるし、孫、娘、妻、それぞれの立場を書いた読み物としても興味深く読める。
研究者でも小説家でもない、ある意味フツーの女性の文章なので、感覚的にスッと入っていける点も良かった。
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2009年08月31日

8月24日〜30日の読書記録

読んだ本の数:13冊
読んだページ数:2521ページ


ヒヨコの猫またぎ (文春文庫)
群ようこ/著

古いエッセイで、時代を感じる部分もあるし、「なんですとー?」と反感を感じる部分もあるのだけれど。群さんのほのぼのテイストに、結局はゴロゴロとなごんでしまう。猫に関するエピソードがやっぱり好き。
読了日:08月24日 ●みちくさ市購入

東京箱庭鉄道
原宏一/著 祥伝社

先に読んだ『トイレのポツポツ』の方が好みではあったけれど、この話も、半分嘘くさくて半分リアルに感じられ、その違和感みたいなものが好ましかった。個人的には、エリートっぽい人(才能なり人脈なりお金なりを持った人)が活躍するより、その辺に実際にいそうな、等身大の人が活躍する方が共感度は高いけれど。完全なハッピーエンドではないまでも、まあまあ良い着地点だったと思うし、都電のみならず、各地の路面電車に乗りたくなった。箱庭鉄道のアイディアに
は感心しきり。本当に敷かれたら、利用したいものだ。
読了日:08月24日 ●図書館本

児玉清の「あの作家に会いたい」
児玉清/著(インタビュアー) PHP研究所

ずっと年下の作家に対しても、「物語を紡ぐ人」への尊敬の念が感じられて、児玉氏は良い読者だなあと思う。短いといえば短いインタビューだけれど、作家さんたちの「生の声」もそれぞれ興味深かったし、一人ひとりのお勧め本が載っている点も親切。興味のある作家さんがこの中にいれば、入門として良さそうな一冊。
読了日:08月24日 ●図書館本


本谷有希子/著 講談社

本谷さんの考えることも変・・・相変わらず「とても好きになれそうにない、困ったちゃんな女」が二人出てきて、「はい?」な会話と行動に終始しているのだけれど。全然好きじゃないテイストなのに、やめられない止まらない。好き嫌いを越えて、才能を認めてしまいます、はい。
読了日:08月25日 ●図書館本

姥捨てバス (角川文庫)
原宏一/著

これはまたブラックな・・・。等身大以下の「ダメダメ男」二人が主人公で、今後の高齢化社会に不安を感じてしまうような内容。せめて婆様たちの理想が実現して欲しかったなあ。利重剛さんによる解説が素晴らしいので、読まれる方は是非文庫本で。そこで語られているけれど、この本が気に入ったら、岡本喜八監督の『近頃なぜかチャールストン』をご覧あれ。名作です!
読了日:08月26日 ●図書館本

ふたり歩きの設計図 (集英社文庫)
槇村さとる/著

私が読むと「当たり前じゃん」な内容だけど、「槇村先生への質問」なんかを読むと、雑誌連載の対象者たちにとっては「鉄槌」的な内容なのですね。槇村さんが苛立つのはわかるけれど、カンチガイ男満載の日本社会、しょうもない体質の会社でOLするには、自立精神も自己主張も、むしろ邪魔なのですよ。ストレス過多で壊れます。
読了日:08月26日 ●図書館本

生活危機時代のお金と暮らしの総点検ノート
荻原博子/著 マガジンハウス

90%は既知の内容だったけれど、データを活用する点が他の著者とやや異なるかな。いわゆる「家計」とか「節約」題材なのにちょいと理論的数値的な文章。目新しい内容といえば、人間関係資源の項目ですね。すでに活用しまくっているけれど。
読了日:08月26日 ●図書館本

AMEBIC (集英社文庫 か 44-3)
金原ひとみ/著

破綻の仕方が好みではなく、残念だけれど。「食」に対する嫌悪の部分や、作ったお菓子をぐちゃぐちゃにする部分に、飽食への憎しみが現れていて興味深かった。半端な「モッタイナイ主義」へのアンチテーゼとして読むと頷けるし、拒食症って言葉が出てこない点が良い。
読了日:08月27日 ●図書館本

負け猫のしあわせ 彼女が僕を拾ってくれた
岡崎昂裕/著 朝日新聞出版

これのどこが純愛もの?共依存でしょう。って、本人たちが幸せならば、それで結構なんですが。私はこういう男、大嫌い。プーとかヒモが悪いわけじゃなくて。自分のくだらないプライドやコミュニケーション不足のせいで、ややこしい事態を招いたことをわかっていない。別れた奥さんも、その言い分が事実だとしたら「酷い女」だろうけれど、安定した会社をいきなり辞めて、不安のどん底に突き落としたのに理由を話さないなんて、信頼を失って当然じゃないか!保険云々
問題にしても、彼女に迷惑かけたくないんじゃなくて、くだらないプライドが邪魔してるんじゃないの? 救いの女神、さつきさん(仮名)が、壊れないことを祈ります。
読了日:08月27日 ●図書館本

ワーキングガール・ウォーズ (新潮文庫)
柴田よしき/著

主人公の翔子が、満点のキャリアお局係長というわけじゃなく、周囲の面々も、それぞれダメダメな点を抱えながら頑張っているところが好印象。軽めの謎解きも含めつつ、勤め人の生態をよく描いていると思う。生保レディー云々のところはちょっと違和感あったけれど、そういうこともあるかなって許容範囲だし、オフィスものは共感度が高いと頷き度も上がって、楽しい読書になる。
読了日:08月29日 ●同僚借り本

木島日記 上 (角川コミックス・エース 125-3)
大塚英志/著 森美夏/画

民俗学とマンガの融合は面白いし、折口信夫を出してくるあたり確信犯的。異形やタブーに関する一つ一つのエピソードは興味深く、わざと「作り物っぽさ」を出しているあたりなかなか良いのだけれど。取り上げられた話が、みんな中途半端に終わっていて、スッキリしない。月にそっくりな八百比丘尼はどうなったのか、美蘭と夫の関係は?等々。続編が出てこないと「手に余って放り出したね?」と疑いたくなってしまいます。
読了日:08月30日 ●相方同僚借り本


☆経過報告☆

積読本1冊読破>目標50冊まで、あと40冊

今週読めたのは、古本1
図書館自転車操業を断ち切れない・・・あと一ヶ月ちょっとしかないのに!

今週は、なんだかなってのは「負け猫」だけで、後はそれなり。
こんなヤツに「猫」を使って欲しくないって気持ちが強くて、厳しい評価になった、のかも知れない。
でもなー・・・なんか選ぶ方向が違うっつー感じなんだよなあ、この人。
どこかでやっぱり「エリートサラリーマン」のプライドを捨て切れてないんじゃ?
役所がくれるっていうのに、なんで保険断って、「病院に行けない」なんて選択するかね?
アナタが倒れたら、もっと彼女に迷惑かけるんですよ?!

どれか一冊選ぶなら、本谷作品。
毎度毎度、好きじゃないのに止められない。
ずば抜けた個性、なのだと思う。
posted by 駄々猫 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 読んだ本記録・紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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