2009年05月31日

BOOK-BAR:5月30日放送分のお薦め本

☆杏さんのお薦め☆


夜中にジャムを煮る


『夜中にジャムを煮る』
平松洋子穂/著 新潮社


フードジャーナリストである平松さんによる、台所をめぐる17編のエッセイ。

タイトルが良いではないですか!
夜中にジャム。うん、似合う。

「嬉しいこともせつないこともみんな、食べることと結びついている」「ささやかでいとしい幸福の瞬間を鮮やかに描き出す」なんて紹介されたら、それこそ夜中にジャムでも煮込みながら、のんびりページをめくりたくなるというものです。

きっと、ほんわかと幸せな気持ちになれる話がつまっているに違いない。

煮るのも良いけど、食べるのも似合うと思う。
夜中に、ジャムとバターたっぷりのトーストを食べたことあります?

最高ですぴかぴか(新しい) でもまあ、確実に丸くなる。

大倉さんは、捻挫か何かで動けなくて、すごく太ってしまったから、夜中にお腹がすくときゅうりを食べているそう。
きゅうり、私も大好きだけど、夜中じゃなくておひさまの下で食べたいかなあ。

☆大倉さんのお薦め☆


「私が、答えます」―動物行動学でギモン解決!


『私が、答えます』
竹内久美子/著 文藝春秋


週刊文春で連載されていた内容を、テーマ別に再構成。
読者からの質問に対して、竹内さんが回答するという形式だから、身近に感じられそう。

竹内さんの著作は何冊か読んだ。「BCな話」とかね。
すごく真面目に、動物行動学者としての立場から、男女関係や性について語っていて、目からウロコというか、「ええええっ」ってなことが多かった。
軽快な文章なので、学問的な内容でもわかりやすいのが良い。

ただ、たとえば一夫一婦制なんかを「必ず守らねばならない」と考えるタイプの人や、ちょっとした差別的発言に目くじらたてる人なんかは、怒りを覚えてしまう内容かも。

私はといえば、それはそれとして興味深く読んだけれど、何冊か読んだら、似たような内容の繰り返しで、飽きた。
でも、読んだことがないなら、この本はお薦めかも。

ブックバーでは、お二人の紹介以外に、町の本好きさんの声というコーナーがあって、毎週誰かが好きな作家やお薦めの本について答えている。

以前は、どこかの駅前で何人かに「今、どんな本を読んでいますか?」と聞くコーナーだったけど、タイトルだけで終わってしまうことが多かったので、今の方が面白い。

ただ、今のところ、私が「おっ」と思った読書家さんは、3週前ぐらいに堀江敏幸さんを紹介してくれた男性だけ。

読書メーター登録者だけでも、あれだけレベルの高い読書家さんが揃っているのに、街中ではそうそう見つからないのかな?
それとも、取材に行く時間がなくて、ヒルズ近辺で適当に人つかまえているのかな?

六本木には、青山ブックセンター本店があるんだから、その前で見張っていれば、絶対「こいつぁ、相当な本好きに違いない」って人が現れると思うんですけどね。
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2009年05月17日

BOOK-BAR:5月16日放送分のお薦め本

☆杏さんのお薦め☆


海猫〈上〉 (新潮文庫)

海猫〈下〉 (新潮文庫)


『海猫』
谷村志穂/著 新潮文庫


珍しく既読本。
でもって、私には合わなかった。杏さんのお薦めなのに〜私はお薦めできないなあ、これは。

映画を先に見て「なんだこりゃー」だったので、原作を読んだのだけど、「あちゃー」で。
でもこの作品、島清恋愛文学賞獲ってるんだよね。
(まあ、選考委員がナベジュンだから、推して知るべしというか・・・むにゃむにゃ)

谷村さんのエッセイは好きだし、先日読んだ「LOVERS」の中の一篇は悪く
なかったけれど、小説は最初の一冊でつまづくと、なかなか次を読む気になれない。
「余命」も、映画を見て文庫本を買おうかとちょっと立ち読みしたけれど、「やっぱいいや〜」って。

何が自分と合わないのかよくわからないけれど、要は読んでいて苛々するのがよろしくない。人物造形とテーマの問題らしい。
映画でも本でも、特に恋愛モノって、苛々させられたり、出てくる人に対して「バカじゃないの?」「何やってんの?」って思っちゃうことがあって。
そうすると、どうも低評価になる傾向がある。

ついでに映画は、ヒロイン役の伊東美咲が頑張っていたけれど、どうしたって漁村に嫁いだ女には見えず。
義弟役の仲村トヲルもイマイチあっていない印象で。(「接吻」まで、私のトヲル評価は低迷していた)

本拠地ブログを書き始める前だったと思うけど、確か「森田(芳光)監督、(松田)優作の死から立ち直れていないんじゃ・・・。しかも、脚本筒井(ともみ)さんなのに、なんだこの酷さは!」などと書いたような。(筒井ともみさんの著作は好き)

週刊文春が選ぶ「文春きいちご賞」04年の3位だったので、私だけじゃなく「最低映画だ」と思った人も大勢いたわけね。
(文春きいちご賞=米国のゴールデンラズベリー賞にちなみ、文藝春秋の記者と映画評論家が決める、年度最低映画賞)

大倉さんもこの映画観たことを思い出していたけれど、歯切れが悪かったなー。

☆大倉さんのお薦め☆


女神記 (新・世界の神話)


『女神記』
桐野夏生/著 角川書店


世界32カ国が参加する共同プロジェクト「新・世界の神話シリーズ」の一作品として書かれたそう。

日本神話を題材に、桐野ワールドが展開するとなれば・・・これは読みたい!!
桐野作品は、個人的好みからすると当たり外れがあるのだけど、彼女の筆力には敬服しているし、容赦ない描写と神話ってすごく合いそうだから。

「新・世界の神話シリーズ」なんていうプロジェクトの存在も知らなかった。サイト更新されていないみたいだけど・・・現在どうなっているのかなあ?

図書館列が長いので、アマゾンとヤフオクで値段チェック中。
射程距離に入ったら即買い予定手(グー)
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2009年05月10日

BOOK-BAR:5月9日放送分のお薦め本

日曜日は、前日放送されたJ-wave BOOK-BARを聴いて、本好きな二人の司会者の今週のお薦め本、それに関する個人的感想などを綴ります。

☆杏さんのお薦め☆


とてつもない日本 (新潮新書)


『とてつもない日本』
麻生太郎/著 新潮新書


うーん・・・これは余り読みたいと思えない。
別に麻生さんが嫌いなわけじゃないけれど、まあ、政治に余り興味がないというか、ニュースを聞くと苛々しちゃって、精神衛生上よろしくない。
政治にアツくなれないので、飲み屋で政治談議しているおっさんたちや、ブログにアツい意見を書いている人には余り近づきたくないというか。
「じゃ、あなた、立候補すれば?」と言いたくなっちゃう。

職場でつけっぱなしになっている国会放送をふと見ると、寝てるわ、ヤジ飛ばしているわ、「はぁ?何言ってんの?」みたいな意見を偉そうに言ってるわで、阿呆らしくなるし。
とはいえ、選挙には毎回行きます。「どうせ何も変わらないんだよな」とかブツクサ言いつつ。

で、政治家が皆、汚職まみれでおバカさんで期待できないとは思っていません。

そういえば、↓このドキュメンタリー映画は結構面白かった。
選ぶ側の責任や問題を考えさせられたし、一種のイベントとして、候補者も家族も大変なんだな〜と。


選挙 [DVD]


『選挙』


☆大倉さんのお薦め☆


戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった


『戦場から生きのびて 僕は少年兵士だった』
イシメール・ベア/著 河出書房新社


紛争ダイヤの地、アフリカのシエラレオネで、強制的に少年兵士にさせられ、「殺すか殺されるか」を生き延びた著者の手記。

知らねばならない内容だと思うけれど、メンタルダウン気味の時には、きっと辛くて無理だなあ。
この紹介があってすぐ、相方と「シエラレオネといえば、あの映画だよね」と言い合っていたら、やっぱり言及されました。


ブラッド・ダイヤモンド [DVD]


『ブラッド・ダイヤモンド』

本が読めない人でも、この映画で、ある程度シエラレオネの状況を知ることができると思う。
エンタメ色を加えながらも、ダイヤモンドという商品に対する大きな問題提起をしていた。
少年兵の存在も小さな扱いではなく、物語にしっかりと関わってくる。

この映画を観てから、およそ宝石といわれるモノに対しての欲望がなくなった。
でも、大きなダイヤを目にすれば、「うわあ、綺麗〜素敵〜!」と思ってしまうことは否めない。
問題はどこにあるのか、誰が悪いのか、どうすれば改善するのか。
色々と考えさせられます。

それから、強制的にゲリラに入隊させられた少年を描いた作品も思い出した。


それでも生きる子供たちへ [DVD]


『それでも生きる子供たちへ』

7人の監督によるオムニバス映画なのだけど、その中の一作品。
少年兵が、爆破を命じられた学校で、平和な頃に通っていた学校を思い出して・・・という作品で、切なく、胸打たれます。

上記2作品には、少年兵の「その後」は描かれていない。
この本には、著者がどうやってユニセフに救い出されて、どうやって立ち直ったかも書かれているようだし、何より当事者の証言だから。元気な時に読めると良いな。
posted by 駄々猫 at 00:00| Comment(0) | BOOK−BAR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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