2009年05月23日

週刊ブックレビュー840号☆読みたい本

司会:中江有里&金井勇太

ゲスト:岡野宏文、中沢けい、中島誠之助

特集ゲスト:北方謙三


☆読みたい本☆

今回は、既読の『冷血』の新訳も含め、ほとんど全部「おっ、読んでみたい」と思うぐらい、心惹かれる作品ばかり紹介されたのだけど。
その中でも、速攻図書館予約した1冊と、買っちゃおうかと思った1冊、そして、やっぱり気になった特集本を。


やんごとなき読者


『やんごとなき読者』
アラン・ベネット/著 市川恵里/訳 白水社


中沢さんのお薦め3冊目(合評本)

読書に目覚めた女王が主人公の、王室を舞台にしたコメディ作品とのことで、とっても楽しそう。
「軽やかなくすぐり」「新劇の舞台を見ているかのような作品」「当時の作家の生活が描かれている」なんていう皆さんのコメントも、読みたい熱を上げてくれた。


満身これ学究―古筆学の創始者、小松茂美の闘い


『満身これ学究―古筆学の創始者、小松茂美の闘い』
吉村克己/著 文藝春秋


中島さんのお薦め3冊目(合評本)

市井の人でありながら、古筆学を打ち立てた小松氏の軌跡を追ったノンフィクション作品。
タイトルは、作家の井上靖さんが、小松氏を讃えて贈った言葉だそう。

小松氏のことも、古筆学なんて学問も知らなかったけれど、こういう「超有名人」ではない人物伝ノンフィクションには興味がある。


望郷の道〈上〉

望郷の道〈下〉


『望郷の道』上下
北方謙三/著 幻冬舎


著者の曽祖父&曾祖母をモデルにして、明治〜昭和の九州と台湾を舞台に、一組の男女の生き様を描いた作品。小説だから想像の部分もあるけれど、取材も丹念に行い、実話も多く含まれるそうだ。

いつでも「文学ではなく物語を書こうと思っている」という北方さん。
願望として「男が前を歩き、女は後ろをついていく」「ちょっと斜に構えた男の生き様」を描いてきたという。

でも、今回は、真っ向勝負で人生を肯定的に捉え、信念を曲げずにカッコ良く生きた「一緒に歩いて行く男女」が描けたのだそう。

司会の中江さんの「るい(妻)が正太(夫)をすごく愛していることが伝わってきた」という言葉に、「それなら本望です、夫婦愛を描きたかった」と。

実は、北方さんの歴史小説『林蔵の貌』挫折中なんですが・・・こっちの本なら読めるかも〜と思った次第。

それから、実はそれほど読みたいとは思わなかったのだけれど、岡野さんのお薦め『木でできた海』を、ぱるぱるさんが既に読んでいて、気に入っているらしい。
そうなると、「じゃあ、読んでみようかな」と思うのです。

ブックレビューもだけど、本友お薦め、本友LOVE本の威力はスゴイ。

☆既読本☆


冷血 (新潮文庫)


『冷血』
トルーマン・カポーティ/著 佐々田雅子/訳 新潮文庫


紹介された新潮文庫版は、翻訳が新しいそう。
紹介者の中沢さんも、司会の中江さんも、旧訳は読んでいるそうだけど、その時はひたすら「怖かった」そうで。
新訳で今読むと、また違った印象を持つかもとのこと。

「なるほど」と思ったけれど、内容自体がとてもシンドイので、何か特別なきっかけでもない限り、再読(新訳を読むこと)はないかな。
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2009年05月16日

週刊ブックレビュー839号☆読みたい本

司会:藤沢周&谷口真衣

ゲスト:柏木博、中島たい子、福島泰樹

特集ゲスト:白石一文


☆読みたい本☆


火を熾す (柴田元幸翻訳叢書―ジャック・ロンドン)


『火を熾す』
ジャック・ロンドン/著 柴田元幸/訳 スイッチ・パブリッシング


柏木さんのお薦め3冊目(合評本)

9つの短編集の主人公が皆「何かと戦っている男」だということに興味を持った。
表題作は、マイナス50度の世界で、生への執着と絶望が描かれているそうで、あまり好みではないのだけれど。
ゲストの皆さんが、あまりに「文章が素晴らしい、翻訳がまた素晴らしい」とベタ誉めするので、気になるって。

しかし、柴田さんの翻訳本、よく見かけるのですが、一体どれだけ仕事しているのでしょう?
大学の授業があって、採点やゼミだってあって、家庭生活もあって、父親でもあるし、エッセイや書評も書いて、『モンキービジネス』責任編集だし、翻訳も手がけ・・・超人か?


ただひたすらのアナーキー


『ただひたすらのアナーキー』
ウッディ・アレン/著 井上一馬/訳 河出書房新社


中島さんのお薦め3冊目(合評本)

ウッディ・アレン、25年ぶりの短編集だとか。
彼の作る映画が割合好きだから、本も面白いかもなと。

「都会に生きる人々の哀愁が、コメディタッチで描かれており、くだらない話なんだけど、展開でなく文章で笑わせてくれる」なんてコメントされたら、読まずにいられない。

福島さんのお薦め3冊は、いずれも戦争関係の本だった。
個人的に、今はあまり読みたくない。

私はあまりジャンル読みとか作家読みをしないタイプなのだけど。
その理由の一つに「似たようなものを続けると飽きる(感動が薄れる)」傾向があって。

人によっては、これでもかこれでもかと続けて読むことで得られる感動や発見もあると思うのだけど、私の場合、それより先に「疲れ」がくる。

先の戦争に関しては、一時期、本や資料を読み、映画やドラマを観て、考えて、身近な人たちと話し合い、グループ討論までしたので、ちょっと疲れてしまったのでした。
なので、このジャンルはしばらくお休み。


この胸に深々と突き刺さる矢を抜け〈上〉

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け〈下〉


『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』(上・下)
白石一文/著 講談社


特集インタビューゲストの白石さん。気になっている作家さんだけど、未読。

装丁買いの多い私は、逆に苦手な絵やイラストというものもありまして。
すんごく中味が読みたくても、装丁が好みじゃないと、本を買いたくなかったりする。

天童荒太さんの一連の単行本(の表紙)も苦手なのだけど、この表紙もダメだあ。
なので、すぐに買って読むことはないでしょう。

白石さん作品には、流れがあるらしいので、初期のものから読んでいくうちに文庫になる・・・に違いない。

今週は、既読本はナシ。
実は、「わだつみ」は、途中で挫折した一冊です。
大事なことを教えてくれるというのはわかるけれど、苦手だった。
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2009年05月09日

週刊ブックレビュー838号☆読みたい本

土曜日は週刊ブックレビューを見て、「是非読んでみたい」と思った本と、その理由を書く日。
記録するのは自分のためでもあるのだけれど、どんどん「読みたい本」が増えていく・・・。

司会:梯久美子&金井勇太

ゲスト:堀江敏幸、鴻巣友季子、北尾トロ

特集ゲスト:浅田政志


☆読みたい本☆


猫を抱いて象と泳ぐ


『象を抱いて猫と泳ぐ』
小川洋子/著 文藝春秋


鴻巣さんのお薦め3冊目(合評本)

小川さんの作品は全部読みたいと思っているけれど、皆さんの感想を聞いたら、一刻も早く読みたくなった。でも、図書館の予約数は200越え・・・文庫になるまで待てるだろうか。

「美しくて残酷な小川ワールドが展開」
「綺麗すぎて怖い」
「小説にしかできないことを追求する姿勢」
「文学で詩や音楽を実感させてくれる」
「読み終えて、タイトルを見たら、なるほどこれしかない」

このメンバーに、こんなコメント聞かされちゃったら、たまらないですよ。
あ、コメントは全部覚えているわけじゃなくて、ノートをつけているのです。


浅田家


『浅田家』
浅田政志/著・写真 赤々舎


特集ゲストの浅田さんは、この写真集で木村伊平衛写真賞を受賞。
新宿のブックファーストに行った時、たくさん積んであるのを見て、「家族写真なんだ・・・なんてノリの良い家族だろう」と、気になってはいた。

私に写真の才能があったら、やりたかったこと、かも。
仮装が好きで、毎月フリマに出店していた頃は、メンバーで毎回違うテーマの仮装をしていたし、結婚披露宴は仮装パーティーだった。
しかしまあ、わが家族は、ここまでノッてはくれないだろうな。

浅田さんは、仕事として、こういった家族写真の撮影も引き受けているという。
畑の中での結婚式や、郵便配達の服装をした母と、ポストと手紙を待つ息子、などの家族写真が紹介された。
それぞれの家族の歴史、状況から、どんな写真を撮るか決めるという。

かつて、記念日に写真館で家族写真を撮ることが、全国規模でなされていた時代があった。
デジカメや携帯カメラ、ホームビデオの普及で、そういう特別な写真を撮らなくなった現代こそ、こういった家族写真をわざわざ撮影することの意味があるのかも。

☆既読本☆

珍しく、2週続けて既読本がありました。


電化製品列伝


『電化製品列伝』
長嶋有/著 講談社


堀江さんのお薦め1冊目。
いや、これは非常に楽しく読めた本。
長嶋さんの視点って、なんでこう面白いのだろう・・・。
電化製品好きじゃなくても、ちょっとでもメカっぽいモノに興味があるなら、きっと気に入ります!
posted by 駄々猫 at 00:00| Comment(2) | 週刊ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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