2014年08月19日

貧乏は幸せのはじまり、かな?

ますく堂で買いました。








単行本を買っていたので「なんだよ〜、文庫まで待てば良かったな〜」とかブツブツ文句を言いつつ。
文庫のために収録された第六章、荻原魚雷さんと岡崎さんの対談、ますく堂さんと岡崎さんの対談が読みたくて。

その部分だけでも結構ボリュームあったし。(数えました、59+30ページ)
元の部分も結構手が入っていて、やっぱり買って良かったなーと思った次第。

ますく堂さんも「素晴らしく参考になった!」と言ってましたが、魚雷さんの貧乏ネタというか節約ネタは、日常生活にとても役立ちます。
ネタ数だけなら、魚雷さん以上に知っていると思いますが、洗濯ネットは盲点だったわー。
元々使っているので、知って何か変わるわけじゃないけど、知識が増えた。

そして、名言。
「ワーキングプアこそ、実は結婚すべきなんです」

だよねえ。最もだ! と、思う。
まあ、同棲とかシェアハウスでも良いと思います。

個人的経験から言うと、ストレスは倍増しましたが、光熱費他は一人でも二人でもあまり変わらないので、別々に住むよりずっとお得。
正確に言えば、相方の前にシェアハウスしていた一回り年下の女友達との生活が、一番節約できました。
金銭感覚、生活感覚が一致していたから。

昔、どこかに「節約ネタ」として投稿したのですが、「家族がなるべく同じ部屋にいるようにする」と、電気代も冷暖房代も一部屋分で済みます。
我が家は、数年前まで夫婦それぞれの部屋(スペース)があったのですが、本の増加で2部屋とも物置になってしまい、結果的に今、ほとんどの時間リビングダイニングに一緒におりまして。
「これなら、ワンルームで二人暮らしでも良かったんじゃね?(本さえなければ)」状態。
電気代だけは下がりました。

ますく堂さんとの対談も、突っ込みどころ満載な上、色々と考えさせられました。
これ読む限り、ますくさんて「なまけもの」じゃないよなあ。
家事的なことは嫌い(苦手)かも知れないけど、好きなことには邁進しているもの。
本当に怠け者だったら、そもそも何にも情熱持っていませんよ。

私を含め、ますく堂さんを多かれ少なかれ応援したいって思う人々は、不器用ながら古本屋に人生かけてる一途な想いにうたれているのです、きっと。

高額本を扱うでもなく、スタイリッシュだったりお洒落方面に行くでもなく、古道具や雑貨で稼ぐでもなく、カフェを併設するでもなく、あまりにも「今から(この時代に)始めるにしては、あまりに古典的で土臭い」あり方自体が賞賛に値するというか。

岡崎さんも、魚雷さんも、ますくさんも、「本・いのち!」的なところがあるので、
節約ワザとして「本は図書館で借りる、買わない」という方にとっては、さっぱり共感できない中身なのも、妙に笑える点です。
私ですら「そうまでして、なぜ本を買うか?!」って思います。

最後の方で岡崎さんが言われているように「喰うにも困っているもっと貧乏な人もいる」
このお二人は、「したいことがあって、自ら選んでの貧乏」「価値観がちょっと一般的ではない(共感を得づらい)生き方、お金の稼ぎ方&使い方をしての貧乏」なのですね。
だからこそ、「貧乏だけど、結構幸せ」と思えるのではないでしょうか?

自分が単行本(『あなたより貧乏な人』)既読なので対談のことばかり書いてしまったけれど、1〜5章は、著名人の貧乏話や、岡崎さん自身の体験談、貧乏庶民の知恵、借金術、などについて書かれています。

「趣味や目的、夢に向かって生きる(自分で選んでの)貧乏人」にとっては、励まされる本でしょう。
特に、岡崎さんと魚雷さんは「書く人」ですから、漫画なども含めものを書く人、演劇や音楽などの表現者、アーチスト、雑貨からオブジェ、器、アクセサリー、パンまで、とにかくものを作る人(クリエイター)にとっては、金か時間か優先順位の問題など、良い生き方の指南書にもなるかと。

貧乏と縁のない方は、「自分とはまったく違う人種」の存在や生態、考え方を知るのに良いんじゃないかな。
自分の周囲にいる(いないかも知れないが)夢追い人貧乏、の理解につながります。

一方で、節約術一級者(と、言えるぐらい本や雑誌の特集を読み、ネットを調べ、あれこれ実践してきた)としての意見ですが、「貧乏生活における節約術」に関しては、それほど新しい知識は載っていません。なので、その手の知識を増やすことが目的なら、お薦めはしません。

私は結構「貧乏本」を読んできているのですが、著者が「自分の貧乏生活を語る」「節約の知恵を語る、または自慢する」本が多いように思います。

その点、この本は色々な視点からの「貧乏」(窮乏ではなく)がコンパクトにまとまっているので、私のイチオシ『貧乏神髄』と共に「貧しいけれど、楽しい暮らし」的1冊として、手元に置いておきたいと思いました。

***

ますく堂さんでこれを買った日、コーヒーを片手に貧乏話で盛り上がりました。

びっくりされる方もいるかもだけど、私、この本にも出てきた「ときわ荘」の貧乏話>風呂代がなくて、流しで入浴、経験あります。
正確には「風呂代がなかった」わけじゃなくて「惜しんだ」んだけど(笑)
あれは、床を水浸しにしないためにテクニックがいる。
あと、巨大な人は入りきらないので難しい。
給湯器がない時は、鍋でお湯わかして。<水風呂でもOKな季節はともかく!
ま、究極は、「入らない」ですかね。

洗濯機が壊れて、買えなくて、しばらく「すべて手洗い」していた時期もありました。
シーツまで。コインランドリー代を惜しんで。
もらったテレビが壊れてからは見なくなったし。(今もない、つか、見ない)

予備校生の時、友達の三畳の下宿に遊びにいって、薄〜いインスタント珈琲をおわんと茶碗とコップ(一つずつしかなかった)で飲んで、おやつ買うお金もなくて、キャベツの千切りを食べた、という思い出も。
食べ物対策としては、家庭的で親切な食べ物屋さんでバイトする、というのが良いかと。
まかないで、食費が浮きます。場合に寄っては「持ち帰り」もできるし。

***

そんな話をしていたら楽しくなっちゃって、帰宅してから相方と貧乏話の続き。
相方は、魚雷さんと同じ学年なのだけど、上京時に住んだ下宿の家賃が18,000円
世の中バブルだったのに。私が残業成金だった頃です。<まだ知り合ってない

18,000円すら払えない時があったのだとか。
寒くて暗くて、窓をあけると葉っぱがいっぱい入ってきて、すごく嫌だったそうです。

基本自炊で、ごはんと味噌汁を食べていたのだけど、ある日、共同トイレで倒れちゃったとか。
「栄養不足だったと思うんだよねー」って、そうだよ!

どんどん聞いていったら、笑える話がいっぱい出てきて(まあ、若かったし、今はその状態じゃないからですけど)、それに比べれば、今って全然貧乏じゃないじゃん、借金(住宅ローン他)あるけどさって思いました。

貧乏それ自体が幸せのはじまりかはともかく、貧乏話って、別に他人の話を聞いて「私はまだまし」と思うだけじゃなくて、「今の状態、満足じゃないけど、それほど不幸でもないよね」と再認識するには良いかもなー、なんて思った次第。
まあ、先述した通り、「命にかかわる貧乏」(食べ物がない、とか、病気でどうにも働けないのに援助も受けられない、とか)じゃないから、でしょうけれど。
ここのところ、お金関係で凹むことも多かったので、この本がある種の救いになったことは確かです。

***

相方の貧乏話が面白かったので(書いたのはほんの一部です、爆笑ネタは取ってあります)、8月30日開催の「スナックますく堂」で、ご来店の皆様の「貧乏話」を聞きたいなーと思いました。
経験なしの方もいらっしゃるでしょうが、私、皆さんに質問させていただきますので、嫌じゃない方は是非あれこれ教えて下さいまし。

第7回スナックますく堂(→)に関しては、また後日あらためてご案内します。

お隣のギャラリーをお借りして、「喫茶DADA」、時間限定で開店予定です。
コーヒーとポテトサラダ(ポテサラ会主催者ですから!)、数量限定でカッカカフェさん考案のポエカフェフード(pippoさんのポエトリーカフェで、課題詩人にあわせて、その回にだけ提供されたもの)を再現予定。

引っ越し後、初めての「スナックますく堂」でもありますし、この機会に皆様、是非、ますく堂へ足をお運び下さい。

posted by 駄々猫 at 22:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 店主のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
駄々猫さん、温かくココロのこもった紹介、ありがとうございます。いつも会えば失礼なことばかい言っていますが、今回は、嘘偽りなく、感謝します。ありがとう。ますく堂、お願いしますね。
岡崎武志
Posted by 岡崎武志 at 2014年08月19日 23:33
岡崎さん、わざわざコメントありがとうございます。楽しく役に立つ対談も収録していただき感謝です。
書き忘れたけど、扉の写真は衝撃でした。

ますく堂さんには、盛り上げ隊(時に愛のムチも振るう)がついているから大丈夫です、たぶん。
Posted by 駄々猫 at 2014年08月20日 20:55
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