2009年06月02日

想い出本5☆『耳なし芳一』

先日、いかにビビリで「怖いのがダメか」を書きましたが。

たぶん、そうなった最初の要因は、2年生ぐらいで読んだこの話にある、と思う。




当時は青い鳥文庫はなかったけれど、小学校の図書室で、児童用の「日本の怪談集」みたいな本を借りて読んだのです。

子供の頃からビビリで、「夜中、図書室のモナリザの絵の目が動く」なんて噂を本当に怖がって、昼間でも絵を見ないように努力していたぐらいなのに。
叔父宅のどっぽんトイレや、昼でも暗い蔵なんかを真剣に怖がっていたのに。

なぜか、怪談関連の本は好きだったようで、外国の怪談集も含め、次々に借りて読んだ覚えがある。

そんな中でも、最高級に怖かったんだよね、これが。
だって、別に悪いことしてないのに、なんで耳ちぎられるのか???

四谷怪談とか雪女は、怖いけれど因果応報ぽい話で、自分が悪いことしたり、約束破らなければ大丈夫って思った。
ポーの黒猫だって、猫を殺さなければ良いのだと思った。

でも、芳一は、頼まれて琵琶を弾きにいっただけなのに・・・好奇心に負けたわけでも、お金につられたわけでもないのに、こんな目に遭うなんて酷いじゃないかって。
子供心に、琵琶法師にだけはなるまい、と思いましたさ。(<なれねーよ!)

今思えば。
亡霊、死者という謎めいた存在が怖いということ以上に、親切心が仇になることがあるってことを読み取って、怖かったのかも知れない。

無差別攻撃で、理由もなく自分が傷つけられることもある、なんてことを考えて、怖かったのかも知れない。
あと、即死できるわけじゃなく、耳をちぎられるなんていう酷い痛みに耐えねばならないってことも。

そんなわけで「トラウマになったじゃん、小泉八雲のばか〜!!」って思っていたのですが。
よく考えれば、自分で選んで読んだわけで、因果応報系なのでした。

でもって、松江に行った際には、いそいそと小泉八雲記念館に行ってしまった私です。

この頃の怪談ブームが一段落してからは、怖い系との触れ合い?は、もっぱら「うっかり漫画で」「うっかり映画で」で、本で読むことはなくなったような。

その内、「うっかり」の何かをまたご紹介するかもです。
posted by 駄々猫 at 00:00| Comment(8) | 想い出の本・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうなんですよね、即死じゃなくて耳ちぎられるんですよね…怖いというより痛そー!って思ったのを覚えています。最近はさっぱりホラー映画を見なくなりましたが駄々猫さんの「うっかり」また教えてください。
Posted by ナツ at 2009年06月04日 23:41
>だって、別に悪いことしてないのに、なんで耳ちぎられるのか???

に、不謹慎ですが大笑いしてしまいました。子どもの頃の駄々さんが眉間に皺を寄せてる絵が浮かんで(笑)
確かにそうだー!しかも芳一は結構平気そうというか心得てる感じ。あれは読者一人が怖くなるように巧妙に仕組まれてますね。不条理を混ぜた怖さが尋常じゃない。

私は何がトラウマかなぁ。戦争漫画はダメだったです。『はだしのゲン』とか。
Posted by 雨監察官 at 2009年06月05日 09:02
小泉八雲記念館に行ったんですね〜いいなぁ
私は、耳無し芳一と雪女は想像の中では怖すぎ単ですが、実際に読んだら、そんなに怖くない、為になる話しだと知り、その後小泉さんが好きになった口です。
しかし、小泉八雲全集を持ってますが、いまだに怖くて全編読み終えてません。
ほら、一編読み終えると、急に思い出すんですよ、夜中、目が覚めたときとか。その後、まんじりとしませんねぇ。
Posted by chaby at 2009年06月05日 21:56
そうなんですよね、耳がちぎられちゃって即死じゃなくて怖いっていうよりまず痛そう!なんですよね〜
ホラーは好きなときとダメなときがありますね。なんか季節の食べ物みたいです。
Posted by ナツ at 2009年06月05日 23:52
私もホラー系まったくダメ。映像化されたらなおさらダメです。(でも鈴木光司の3部作は読んでしまった・・・、怖かった。映画は見るわけない)

霊感の強い先生がすごく多くて、授業の合間合間に霊体験話をやたらと聞かされたり、
友人もそんな人がいて、聞きたくないのに聞く機会が多かったんだよね。

決定打は祖父が珍しく誕生日プレゼントに買ってくれた本、「怪談」(なぜ?)
もちろん芳一も入っていたのさ。私も子供心に、あの話は確かに理不尽だと思ったな。









Posted by ぱるぱる at 2009年06月06日 22:39
わたしも「琵琶法師」にはならない! 
と、決意したことがあります(微笑)。
あと、「書き忘れに注意だ!」とも、思いました(微笑)。
あの物語から学んだことは、「油断禁物」ですよ、ハーン先生。
Posted by はぎのり at 2009年06月07日 21:08
うん。不条理な怖さってしんしんと沁みてきますよね。
私もあの話は怖かった。
それでも声を立てない芳一って偉い!と思ったんですが、
逆転して思うに耳だけ見える景色も想像すると異様。怖い。

子どもの頃は夜一人でトイレに行けませんでしたね、そう言えば私。
Posted by 春るるる at 2009年06月07日 22:17
あ、なんか皆さんの反応が多いぞ。
誰もが通る道なのでしょうか。

>ナツさん
痛い系も苦手です。いつか食べられるようになるかな、辛いモノみたく。

>雨さん
眉間にシワ寄せ、得意技です。
いつも相方に「し、しわになるから!」って伸ばされています。
戦争モノ、私も得意ではないな。「ホタルの墓」から逃げまくり。

>chabyさん
八雲記念館はこじんまりしててお薦めです、是非。
全集か・・・置いておきたくないような。

>ぱるぱるさん
怖いのになぜ読む? 光司。
あ、でも私、乙一好きなんで、あんま人のこと言えないか。

>はぎのりさん
だよね、琵琶法師だけはね!!
書き忘れに注意、なるほど。あまり教訓になっていない気も。<忘れ多い

>春るるるさん
た、たしかに浮いてる耳も相当ヘン・・・。トイレ怖いっすよねえ、特に和式。どっぽんだと怖さ倍増。外にあると4倍増。
Posted by 駄々猫 at 2009年06月08日 23:41
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