2013年07月04日

ブクブク交換@うす沢(神楽坂)

神楽坂にある素敵な器のお店、うす沢さんで開催されたブクブク交換に参加してきたので、レポートをば。

ブクブク交換とは、2010年から各地で開催されている、本の交換会です。
「決められたテーマに合った本を1〜3冊持っていく」
「自己紹介をかねて本の紹介をする」
基本ルールはこの二つだけなので、本を通じて誰かとコミュニケーションしたい人なら、年齢性別資格等問わず、誰でも参加できます。主催もできます。

ブクブク交換サイトは >>> コチラ

私がブクブク交換というイベントを知ったのは、ブックス広島のUSTでした。
都内でも開催されていることを知り、定期的にサイトチェックはしていたのですが、なかなか参加できる場がなく。
今年、西荻で、ビブリオバトルや一箱古本市と一緒に開催された際、初参加。
じゃんけんに負け続けましたが(笑)、参加者の皆さんの話を聞けるだけでも相当楽しかったので、またの機会を狙っていました。
川口一箱関連のブクブク交換も、浅生ハルミンさんがゲストだったし、とても行きたかったけれど行けず。
やっと、タイミングがあって、今回の参加となったわけです。
西荻ではお会いできなかった、ブクブク交換主宰者、テリー植田氏が参加されることも楽しみでした。

*****   *****   *****

会場のうす沢さんは、道路から奥まったところにある、趣のある一軒家。
ご自宅兼お店ということで、リビングのような場での開催。
友達の家に遊びに来たような感じで落ち着くし、ソファに座って、すっかりくつろいでしまいました。
お酒とお茶、美味しい料理をいただきながらの開催で、なごやかな雰囲気です。

19時過ぎ、テリーさん司会のもと、女性ばかり7人でのブクブク交換スタート。
初めての方もいらしたので、テリーさんが自己紹介がてら、ブクブク交換の成り立ちから拡がりまでを話してくれました。
内輪の場での本の交換会は、以前からありましたが、「ブクブク交換」と名づけたこと、ツイッター普及のタイミング、自分だけのものとせずに他での開催も奨励したこと、メディアに取り上げられたこと、などが、どんどん受け入れられ、拡がっていった要因でしょうか。

その後、まずは自己紹介。
初めてお会いする方々のお話は、もちろん興味深いのですが、知人である甘夏書店さんが「田辺聖子が好き!」なんて、長いつきあいなのに知らなかったので、それもまた新鮮でした。
「脳内フェア中で、国語便覧に載っている作家さんの本を少しずつ読んでいます」と言った方には、思わず「脳内フェア!真似したい!」と口を挟んだり。
(よく考えたら、しょっちゅうやっていた。強化週間、とか、強化月間、ブーム中、と表現しているだけで、やっていることは同じ。現在、伊井直行フェア、毎週1冊ペースで読破中)

続けて、持ってきた本の紹介。
「中学生の時に、父に薦められて読んで、それからとても大事な1冊」という紹介に感心したり、「痕跡本」に反応したり。
「ふるさと」がお題の一つだったので、「皆さんの故郷はどこですか?」とテリーさんが聞き、出身地が聞けたことも楽しかったです。奈良、愛知、石川、京都、山梨、兵庫と皆さんバラバラ。東京は私も含め2人だけでした。
は。今、気づいた。『茗荷谷の猫 (文春文庫)』があったのに! (<超、地元本)

話を聞きながら、口と箸を動かし、飲み物をお代わりし、メモを取り、本を回覧し・・・と、なかなか忙しい。
人数が多く、会場の時間制限が厳格だと、一人にあまり時間をかけられないかと思いますが。ゆっくりペースで、参加者の皆さんの話が聞けたことが良かったです。

お題は「夏」「帰郷・ふるさと」「祭り」でした。
テーマがあると、本が重なる気がしますが、今回は誰も重なりませんでした。
テリーさんの経験から言っても、意外と重ならないそうです。(なくはない)

全員の本紹介が終わったら、本を一箇所に集め、手にとったり、開いてみたりして狙いを定めます。
持ってきた冊数を持ち帰れるので、1冊の人は1冊に絞込み、3冊の人は3冊まで選べます。

争奪戦(?)は、会によってやり方が違うようですが、今回は、誰かが「これ欲しい」と指差して、他に欲しい人がいなければその人の手に、いればじゃんけん勝負、という感じで、ゆっくり進められました。

西荻の時は、あちこちで「欲しい」が同時発生し、1冊のじゃんけんに参加している間に、別の1冊の争奪戦が終わってしまって「あらら」なこともありましたが、今回はそういうこともなく。

ただ、個人的問題として、相当雑多な本を読んできているせいか、出された本、持っていたり読んでいることがあるのです、私。
既読でなければ、まったく知らない作家や、「ダメかも」な本でも、こういう場でこそ手にしても良いと思えるのですが、今回は既読が多かった。

じゃんけんに2回負け、「自分の本を持ち帰る羽目に陥りそう」でしたが、大人な対応をしてくれた参加者さんのおかげで、悲しい結果にはならずに済みました。
でも、できれば「しょーがないなー」ではない感じで貰われていって欲しいものです。
もちろん、参加者の趣味や、他の本とのバランスもあるでしょうし、それが意外と難しいところなのですが。

●送り出した本

おもひでぎょうじ

スタジオジブリの百瀬氏のイラストが添えられた歳時記。
どのテーマにもあっている気がして選びました。
争奪戦にはなりませんでしたが、何人かの方に「イラストが優しい感じで綺麗」「欲しいけど、一冊だけだから・・・」等と言っていただき、嬉しかったです。

トリック・ミュージアム ミステリー傑作選 (講談社文庫)

「夏」といえばの一篇、光原百合さんの『十八の夏』が収録されていたので。
他に『夏の庭』や『ひまわりの咲かない夏』などもありましたが、最近手にした本なので。
でも、人気なかったですね〜。
ミステリファンの方が一人いらっしゃいましたが、すでに読まれていたし。
ミステリを選ぶなら、出たばかりの本か、近年の話題作(話題作すぎて読み逃している人がいる)が良いのかも知れません。

突撃! 貧乏ライター戦記 ~ルポ・メルトダウンから尖閣、生活保護まで (宝島社新書)

どこがお題か、なのですが、強引に「日本人の故郷は日本!」て感じで。
たとえば、尖閣諸島の問題、生活保護の問題、ニュース程度は知っていても、詳しいことはよくわからない。
この本で、私は「思いもよらない」ような、様々なことを知りました。
何が良いかと言えば、視点が独自であることと、できる限り一次ソースに直接当たっていること。
ジャーナリズムだの言論の自由だの言う割には、Wiki丸呑みだったり、ツイッターで拾った情報を元に書いているような人も多い中で、多少偏りはあっても、信頼できる人に直接聞く、という古臭い方法をとっている著者には好感が持てます。

自分の分とは別に、新たに1冊購入して出しました。
女性で新書を読む人は少ないという統計があるし、社会問題の本てどうなのかと思いましたが、お二人が興味を持って、じゃんけんしてくれて、嬉しかったです。

●迎え入れた本



零戦 その誕生と栄光の記録 (角川文庫)

『永遠のゼロ』が衝撃だったこと、飛行機が好きなこと、知覧特攻平和記念館へ行ったことがある、などの理由で読んでみたくなりました。



相方が持っているのはわかっていますが、綺麗で、読みやすい大きさの字で読みたかった。古い版の字、老眼には細かすぎます。



痕跡本なので、朱印をコンプリすべく、祇園祭に行かねば・・・混雑嫌いなのに。
でも、見ているだけでも結構楽しそうです。

*****   *****   *****

●テリーさんのお話で「なるほど」と思ったこと

じゃんけんで負けたり、交換冊数上限で手に入れられなかった本は、結局、後から買うことが多い。

ええ、まさに私、その通りです!

テリーさんがブクブク交換を始めた時、出版社の方たちは、「交換されちゃうと売れなくなるんじゃないか」と言っていたそうです。
でも、何回か視察に来ると、ブクブクがきっかけになって売れるってことに気づいた、と。

本を持ってくる人も、手持ちの本を出す人もいるけれど、自分用とは別に買う人もいて、そこでも本が売れる。
更に、ブクブクで手にした本を読んで、「この著者の他の本も読んでみたい」となることもある。

本関連イベントである、読書会やブクブク交換自体は「本が売れる場」ではなくても、間接的に本の販売を促進する力には充分なりうるのではないでしょうか。

新宿のブックファーストや、東京駅の八重洲ブックセンターでは定期的にブクブク交換が開催されています。
書店や古書店での開催も「あり」だなと思いました。

●人とのつながり

強制ではありませんが、本に名刺を挟むことで、本を渡した人と交流できるように工夫されています。
たとえば、読んだ感想をメールしたり、ツイッターやFBでつながったり。

今回、私は3冊ともに名刺の裏に「おすすめコメント」を書きました。
3枚の名刺を手にしました。
実は、西荻の時にも3枚の名刺をいただき、感想を送ろうかと思いつつ、そのままに。
すぐにやらないと難しいですね。

でも、何度もブクブク交換に参加している内に顔見知りになることもあるようです。
その内、カップル誕生!なんてこともあるかも知れません。
何にせよ、新しい出会いがあり、新しい世界が拡がることは楽しいものです。

また、どこかで開催されるブクブク交換に参加したいな。
そして、いずれは自分でも開催してみたい、と、思うのでした。


posted by 駄々猫 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 本関連イベントなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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