2013年07月02日

BOOKDAY富山★トーク第二部

第二部は、北條氏が司会役になり、岐阜の徒然舎さん、京都のダンデライオンさん、金沢のオヨヨ書林さんにインタビューするといった形式。
島田氏は、あまり口を挟むことなく進行。

会話をメモしていたのですが、その場にいないと面白さがわからないような、絶妙なタイミングでの「突っ込み」などもあり、そういうのって、その場限りのものだし、文字にしてもな〜と思いまして。
第一部よりも「ダイジェスト版」ですし、つながっていた会話部分を箇条書きっぽくしていますが、お許しをば。

●3店の紹介(スライド付き)

オヨヨ書林さん サイト>

国立で通販開始>神保町で事務所を借りて、古本祭に参加したり>根津に店舗を持つ>青山に移転>金沢に移転
東京はもういいかな〜と思い、あちこち候補地はあったが、実家(富山)にも近い金沢にした。
その時は、「富山は厳しいかな」と思っていた。(今は思っていない)

(3つの店舗運営に関わっていることに関して)
「同じことやってるわけじゃないし・・・小説家も本3冊同時進行で書くじゃない」と発言、周囲から「えええー?」との声あり。

(買取などで「この本はダメだろう」みたいなことは?)
古本屋にはダメな本もないと。良い本だけだと息苦しくなる。4番バッターばかりじゃなく、8番もいないと。

古書ダンデライオンさん サイト>

町家古本はんのきを3店で共同経営。
他メンバーはマヤルカ古書店さん(元・はなめがね本舗Nさん)、古書思いの外さん。
開始時とメンバー交代あり。
3店分の本を、混ぜて置いてあり、売上はスリップ管理。

冷暖房が効かない店で、めちゃ暑いし、めちゃ寒い。前の住人が建築科の学生さんで、大家さんの許可ありで、色々いじってあった。

思いの外さんとは、ガケ書房さん企画の古本列車で知り合った。(不思議な方向から撮られた、思いの外さんの写真に、会場どよめく)

古本徒然舎さん サイト>

2009年、ネットでスタート、2011年4月、実店舗開店。
接客は苦手だと思っていたけれど、名古屋の一箱古本市に出店した時に本がよく売れて、ゲストで来ていた、善行堂さんや南陀楼さんに「店売りの方が向いている」と言われ続けた。

2010年、あちこちのイベントに行商。お客さんと話すのが楽しく、意外と大丈夫かなと。周囲にお店をやっている人がいなかったので、店をやるというイメージがまったく掴めなかったけれど、知り合いが増えて、色々聞ける人もできて、じゃあやってみようかと。

(一箱に来るお客さんと、お店に来るお客さんて違わないか?)
そうでもないけれど、一箱だと一期一会なのが残念。あと、お互いテンションあげていて疲れる。お客さんと、お互い無理のない居心地の良い場所が欲しいなとも思った。

●「フツーの古本屋」って?

北:特別にトガっているわけじゃない、何か重視しているわけじゃない。でも、1〜10の中の「5」ではない。
フツーって理想に近い。フツーって言葉の中にも自負がある。本当に何でも良いってわけじゃない。どうやって棚を作っているのか?買い取れない本だってあるでしょう?

オ:入ってきた本を置くか、置かないか、しかない。お店によっては「このジャンルの本を買っています」とかアピールしているけれど、「フツー」は、そんなに拘らずに買うけれど、置くか置かないかを判断する感じ。

北:「フツー」の中身を店主さんの言葉で知りたい

徒:セレクト(コダワリ)と対義語としての「フツー」、敷居を低く、もっとフランクに来てね、という感じ。引き算的な本の並べ方をする。入ってきた本の中から「これは止めよう、これは置こう」という。

北:徒然舎さんは居心地が良い。行くと、一時間以上いてだらだらしゃべってしまう。
傷んでいる本を良い状態にして置いている。ボロボロの本でも、1冊1冊を大事に扱っていて状態が良い。

●地方の古本屋

島:東京と地方はどう違うのか?新しくできた古本屋さんて、質的には東京と変わらない。10年20年前はそうじゃなかった。お店なりお客なりで、違いってわかりますか?

徒:「東京みたいで嬉しい」と言われることがある。岐阜でも貪欲に本を買っていた人がいる。
店を始めるとき、なんで名古屋じゃないの?と言われた。岐阜は古本屋が減る一方で、古書組合では、私が20年ぶりの新会員。私の上は60歳。なくなっていくんだろうというところに入っていった。でも、行きたいけれどない、と思っている人もいたわけで。そういう人が皆来てくれる。

北:ある意味、一人勝ち?周囲の人が勝手に諦めていたところに入っていった

徒:ハロー柳ヶ瀬を企画した時、先輩古書店の皆さんに「売れないでしょう」と言われたが、人がいっぱい来たし、売れたし、問い合わせもあった。
本気で古本を買う人が結構いて「これを見て欲しい!諦めないで!」がやっと伝わって、今度即売会をやろうかという話が出てきた。

北:富山はどう?

オ:岐阜は大きいから・・・富山もお客さんは確実にいるけれど、数が少ない。ネットで買えるし、古本屋に行っても何もないと思っちゃう人もいる。
あまり古本に接したことがない人が接してくれる、(古本ブックエンドは)ファーストステップとしてのリアル店舗という感じ。

徒:20年、新規開店の古本屋がなかったから、ブックオフじゃない古本屋を知らない人も多い。「定価80円が古本で500円てどうして?」とか、スリップの存在を知らない人も。そういう人が、ウチで慣れてくれればと思う。

北:京都は古書店が多いけれど、はんの木さんは、中心からちょっと外れている。どういうお客さんが多い?

ダ:老若男女来るけれど、学生さんが結構来てくれるのは、やっぱり嬉しい。

北:東京は「学生が来ない」と口を揃えて言うけど、京都はそうでもない?

ダ:入り口が多いこともあるかな。古本屋に入るのが初めてという子もいて、イベントやツイッターで知って来たり。あと、新刊書店に並ばなくなった本が、古本屋にあることを知らない子もいる。

●古本はキタナイ?

北:古本は当然古い。キタナイって人もいる。

ダ:僕は昔そうだった。「サラじゃないと嫌」みたいな。古本への抵抗あった。

北:どうやって克服したの?

ダ:レポートとか書くのに資料として必要で古本屋に行くようになって。買い始めたら「こんな面白い世界はないぞ」と。
徒:イメージ的にキタナイと思っていたって人いた
オ:古本じゃなくて、古本屋がキタナイって人もいる (一同頷き、笑)
徒:今の人は、めちゃくちゃ明るくて綺麗なブックオフがあるから

北:新しくオープンするのに、あえて汚くするのも変だしね

徒:ブックオフと、なんだか汚いイメージの古本屋の中間ぐらいになれると良いなと

北:(阿佐ヶ谷の)コンコ堂さんの奥さんが「うち、古本屋です」と言ったら「オシャレ!」って言われたそうです。ついに古本屋がオシャレな時代が!
「カフェはじめました」的な感覚で捕らえられたみたい。

徒:「エコ」とか「ロハス」とか言われたことがあって、そのイメージとしての「オシャレ」かな。市場にはエコじゃない世界が拡がっているけれど。ほこりや汗が店舗からは見えない。

北:古本屋をやりたいって若い人が増えているけれど、アドバイスあります?

オ:どの商売でも、始めることはできる。続けることは大変。

北:続けるには何が必要?

オ:上を見ないこと。すごい本ばかり置いている店もあるけど、気にしないとか。
14年目ですが、仕事量が増えているという点では大変。売るより仕入れが多い。今、買いたい人より売りたい人が多いらしくて、買取が増えている。

このあたりで時間切れとなり、最後にそれぞれの告知タイム。
内容は各店のサイトをご覧下さい。

終了後に、質疑応答。一番前に座っていた女性から面白い質問が。

質:「ドバイで古本屋ってできるでしょうか?」

オ:当たらないかも知れないけれど、お店自体はできるかも。
島:香港は2軒あってやれていた。主に駐在員が使っているそうです。

是非、ドバイで古本屋を開いていただきたい!富山、変わった店主さんも多かったけれど、スケールでかい人もいるな〜。

*****   *****   *****

トーク後は、居酒屋さんにて打上げ、懇親会。
私は、3年前のアノニマブックマーケットに行ってから、密かに憧れていた、古本ユニットriccaのMさんの隣で、浮かれておりました。
あぁ、一緒に酒が飲めたら、たぶん、もっと楽しい。飲めない体質を恨みます。

Mさんが神保町の某有名店で働いていたと知り、あの絶妙の選書と価格の理由がやっと解明されて、これだけで「打上げ出て良かった」と思った次第。
他にも「もっと話してみたい」方は大勢いたのですが、すっかり「張り付いて」しまいました。
途中から、Mさんの友人である民芸品店店主のお兄さんも加わり、話はあちこちに飛び、たいへん楽しゅうございました。

次は、トークを聞いて私が思ったことをまとめます。

posted by 駄々猫 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 本関連イベントなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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