2013年07月01日

BOOKDAY富山★トーク編(第一部まとめ)

一箱古本市の後、市民プラザにて、夏葉社の島田氏と、ライター・編集者である北條氏のトークイベント開催。
以前、西荻ブックマークで開催されたトークイベントには行けなかったので、とても楽しみにしていた。
だというのに、とにかく眠気MAX。

スタッフの方が用意してくれた珈琲がなかったら、途中脱落していたことでしょう。
トーク代800円、珈琲付き(&ミニ菓子、お替り可)・・・なんて親切な!
このリーズナブルな価格で、ちゃんとゲストの交通費・宿泊費・謝礼等出たようです。
会場費が爆安なのだろうか・・・ビバ富山!

美味しい珈琲のおかげで、何とか記憶が途切れることなく、メモを取った・・・のですが、字が。字が汚い。
一部読めない部分があるので、その辺は割愛させていただきます。

トークは、お二人の対談形式の第一部、三人の古本屋店主を迎え、北條氏がインタビューする形式の第二部、に分かれていたので、記事も二つに分けて書きます。
聞きながら、メモを取りながら、激しく同意したり、「ん?」と思ったり、「なるほど!」と感心したりしていたのですが、ややこしくなるので、個人的感想は最後に。

以下は、自分なりに取ったメモをまとめたものです。
録音して文字起こしをしたわけではないので、勘違い等あるかも知れませんが、ご了承下さい。
(関係者各位、ご指摘くだされば、訂正します)

*****   *****   *****

●自己紹介

お二人とも、富山市は初めて。島田氏は、魚津に蜃気楼を見に行ったことがあるそう。

夏葉社のサイト > 

一人出版社を設立してから、現時点で8冊刊行。
7/19、9冊目、『本屋図鑑』刊行予定。
関連イベントは空犬さんのブログ「空犬通信」をご覧下さい。 > 

北條一浩氏のブログ > 

昨年12月、アスペクトより『わたしのブックストア』刊行。
同日、編集者として関わった、夏葉社『冬の本』も刊行。

昨年の秋〜冬は、取材旅行も多く、楽しい反面、睡眠不足で地獄のような日々だった。
本屋が好きなので、いつかは「本屋の本」を作りたいと思っていたが、すぐには無理だろうと。
ところが、ひょんなことから作れることになった。

●『冬の本』を一緒に作った話



・「自分の好きな人に仕事を依頼したい」という想いから始まった。
・当初、無人島レコード(無人島に1枚〜3枚持っていくならどのレコードにする?)みたいな本を作りたかった。
・レコードは気軽に選べても、本だと真剣になってしまい、「聖書」とか「辞書」など文字数が多く重たいものを選ぶ人が出てきたりする>面白くない
・版型などが先に決まり、12月に出すから「冬の本」にしようかと。
・「冬の本」という響きが良い。口に出すと良い、と盛り上がる。
・2人で「好きな人」に50人ずつ依頼することにし、リスト作成。
・好きな人にお願いするのって全く苦しくない。手ごたえもあった。
・「冬」と「本」で、後はお任せという難しいお題だが、断られたのは10人程度、驚き!
・依頼はスムーズだったが、原稿の回収は、〆切守れない人もいて大変だった
・まあ、原稿が早く届けば良いかといえば、そうでもなく
・作家ではなく、ミュージシャンなど「初めて文章書きました」って人の文章の方が、ゴツゴツしていて良かった、という意見もあった
・版型、カバーないこと>カバーあった方が良いとか、PPついてた方が良いとかいう意見もあったが、「モノとしての本感がある」ことにこだわった。靴や鞄みたいに。やりすぎて高級品になっちゃうと困るけど。

●『わたしのブックストア』の話



・今までの「本屋本」との違い>人(店主、人物像)の紹介がある。どんなジャンルに強いかなどの店舗情報から一歩踏み込んで、店主の経歴や「やりたいこと」を丁寧に書こうと思った。
・新刊書店も古本屋も区別なく、21店舗を取り上げている
・自分が店を選んだので、好みが出ている。「セレクトショップ」すぎない雑多感と、(古本は好きなものが集まるとは限らない中で)ある程度(本を)コントロールする気持ちが混ざり合っているような店が気持ち良い。
・古本屋を開店した人で、本当は新刊書店がやりたい人も一定数いると思う。今、新刊書店を開くのは難しすぎる。(一千万円ぐらいは必要)

<ここで、島田氏「新刊書店開店苦労話」を語るが割愛>

●『本屋図鑑』の取材話から拡がって

・北は利尻島から南は石垣島まで。写真ではなくイラストで。70店舗ぐらい、200坪から10坪まで、あらゆるタイプの本屋を取り上げた
・1県1店舗は必ず入れた。富山は、高岡の文苑堂さん。
・取材、小さいお店の中には警戒する人も。「なんでウチを?」「お金取るの?」等々聞かれたし、断られた店も。
・全国を廻ってみて感じたこと>自分がふだん話している本というのは、無数にある本のなかでも10%程度に過ぎない(本の世界は、とても広い)
・どこの書店でも売れているのは「ナンクロ」(パズル誌)
・ここ近年、新刊書店で働いていた人が、古本屋を始めることが多い。小商いの時代で、20代30代でやりたいって人が増えている
・新刊書店をしたくてもできないから、古本屋にして、扱えるものは、新刊書も置いている店多い(夏葉社も直接取引なので、古本屋によく置いてある)
・古本屋も、一つの新刊書置き場になる>高い古本も多いから、相対的に、2000円でも「高っ!」て思われない利点がある
・本は流通しているモノの中で極めて安いが、(新刊書店だと)ぱっと見て2000円以上だと、戻してしまう率高い
・47都道府県廻ってみて、老若男女が皆いて、楽しそうにしている本屋がある。イオンとかにあるデカイ本屋。
・たとえば、今井書店や紀伊國屋。紀伊國屋って、街の書店を10倍の大きさで作っている感じ。棚作りにスキがないというか何でもある。そうしない拡げ方もあるのだけど。
・今、本屋特集が多くの雑誌で組まれたり、本屋の本が出ていたりするのは、街の本屋が絶滅危惧種になったからでは?
・今ヤバイ状況>それを何とかしようという人がいる>それを見たい、応援したい読者がいる

●これから本屋はどうなるか?

・従来通りの街の本屋は更に減るだろう
・そもそも、本が好き、本に詳しいとかじゃなく「その商店街になくて返品ができる商品だから」という理由で始めた人も多い>つきあいで続けているが、閉め時をさぐっている
・それこそ、イオンにあるような大書店だけが残っていくだろう
・ただ、10坪20坪の小さい店で見られるから楽しいってことがある。最初から大書店だと、自分が好きなコーナーにしか行かない>全体を見られない、タコツボ化していく
・たとえば、アルバム一枚、好きな曲もいまいちな曲も全部聴くことで、見えてくることがある。曲順から意図がわかったり。一曲単位のダウンロードじゃ、それはわからない。
・若い人としゃべっていて、あまりにあっけない反応、拡がりのない反応に「何だ?コミュニケーションも何もないじゃん」って思うことがある、

●脱サラ組の古本屋(北條氏独壇場)

・50代60代で、第二の人生で古本屋って人は、昔ながらの古本屋を再現している気がする。昔、自分が通っていて好きだった古本屋のイメージがあって「ああいう店がやりたい」って。
・本が好きな人だと、リタイアする頃には溜まった本が相当あって、家族に「捨てろ」と言われ続けてきて。年金があって、家族との利害も一致するから「やれば?」となる。
・そういう条件下だと、「自分が一生懸命集めてきた本」だし、「売りたくない」(無理して売る必要もない)という気持ちになるのか、最初、値付けが高い気がする。情念が値段に出ている。
・本人の中に矛盾があって「手放したくないけど、手放さないと、でも」という
・それが、お客さんが「探していたんです!」なんて言って買っていくのを見ている内に、シフトチェンジが起きて、値段も下がってくる
・自意識が下がってきて、寛容になり、顔つきも変わって、小奇麗になる

島田氏の突っ込み>「推測で言ってない?」

・若い古本屋さん(30代ぐらいの店主)は空間のつくり方が上手いけれど、年配者の店は、ディスプレイには頓着しない傾向
・お客さんが来て、本の話ができるのが嬉しいという感じ

*****   *****   *****

一部の最後に、富山のブックエンドさんを「すごく良い本屋」と褒めていました。
デザインの本がめちゃ多くて、30代40代なら確実に、50代が行っても良さそうと。

この日、一箱古本市があるからお休みだとばかり思っていたけれど、開けていたのですね。
しまった、途中抜けして行けば良かった〜!

10分間の休憩後、第二部へ。
posted by 駄々猫 at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 本関連イベントなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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