2011年02月10日

105円の愉しみ11:『チルチンびと』★風土社

一籠CD市を目指して、古書信天翁さんへ行ったのだが・・・2階の店舗に行き着く前に、相方が階下の路面に設置された100円箱の前から動かない。
「うーん、これはイイ。こんな雑誌知らなかった」とな。

本105円「チルチンびと」.jpg

雑誌「チルチンびと」

購入場所:古書信天翁 購入額:100円

箱から3冊選んで買ったんだけど、この一冊は私も「いいな」と思った。
古い家に暮らしたいと思ってるわけじゃないんだけど。

誌面を眺めているだけでホッとするというか。
3冊のどれだか忘れたけれど、「古民家カフェ」特集なんかもあって、行ってみたくなった。

ちなみに相方のアダナの一つに「チル」というのがあるので、(青い鳥の「チルチル」からきている、出会った頃、それっぽい茶色の革ベストばかり着ていたから)私はこの雑誌、チェックしていたんですけどね(笑)


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2011年02月07日

1月31日〜2月6日の読書記録

昨年の石英書房市の時に、何人かで「小説、売れないねえ」という話をしていた。
忘年会の時にも「古本市では小説って売れにくい」という話が出た。
昔の人や、現代の人でも絶版になっちゃってたりする「古本市受けする作家」「古本オヤジ好みの作家」の小説は別として。

先日会った友達のTちゃんは「私は小説しか読まないよ」と言って、AMULETでも小説を買ってくれたけれど、全体としてはほとんど動きがないような。

他の本好き女性友達に聞いてみると「大好きな作家さんなら新刊で買うし、そうじゃなければ図書館で済ませる」という意見や「場所もないし、文庫になるまで待つ」という意見が多い。

それで。古本市やアミュレットに出品することを考えると、「優先的に読む」本は、小説じゃない、というわけ。

小説、やはり私も「大好き作家さんの本」で「是非とも単行本でキープしたい本」(まあ、装丁とか装丁とか装丁とかサイン付とか、そんな理由)しか、単行本新刊では買わないもので、それは「手放す気がないのだから、後回し」になる。

以上、「最近、小説を全然読めていない」ことの言い訳でした。

山陰地方のむかし話

「いなばのしろうさぎ」とか、神話系の話も多いので「知ってる」話もあるのだが、「爺じゃない婆だ」とか「長〜い話」とか初読みで面白かった。おはなしの終りに「こっぽし」とついているのが可愛らしい。出雲弁で「おしまい」という意味だそう。「そうでこっぽし」

世界クッキー

必死になったという「乾燥対策」と、なんだか意地になった「三鷹の太宰治のお墓参り」の話が面白かった。一部「町田康に近い文体やリズム」を感じたが、『ヘヴン』は全然違ったし、気分や体調で文体も変わると自分で書いているから、たまたまなのだろう。岩波文庫の「おすすめ」的一文が、押し付けがましくなく「岩波って固そうだけど、読んでみてもいいかな」と思わせるような出来で、素晴らしい推薦文だと感心した。

青春、手遅れ

最初は共感度が高くて面白かったのに、だんだん「そこまで細かいこと言わなくても」「僻みすぎだろ」と気持ちが離れかけたミリさんのエッセイシリーズだったが。この本は、再び共感度がアップ。ただ、ミリさんが「青春時代にしたかったこと」のほとんどを、私は高校大学時代に済ませている。青春時代にずっと「お付き合いする相手」がいなかったら、もっと共感できた?!

ジーン・ワルツ (新潮文庫)

産婦人科や不妊治療の問題を扱っている。充分に楽しめるエンタメ小説の中で、日本の医療界に対して、また、それを良く知らない、知ろうとしない一般庶民に対して、鋭い問題提起がなされている。不妊に苦しんだ経験のある人がもっと政治に関わらない限り、少子化は止まらないでしょうね。誤解してる人も多そうだけど「産まない」んじゃないんだよ「産めない」んだよ。映画化でもドラマ化でもどんどんされて、一般庶民の認識が変化すると良いと思った。

もいちど修学旅行をしてみたいと思ったのだ

「おやじの修学旅行」なのだが、これが面白かった!確かに、中高生じゃわからないことも多いし、実際「友達と騒ぐ」方がメインで、行った場所のことなんかすっかり忘れている。修学旅行先や、自分は行かなかった「有名な修学旅行地」(たとえば、私の場合は日光とか)を再訪問するのも良いなと思わせてくれた。

タイセツナヒトニ、贈ル。

読むというより見て楽しむ本。このシリーズ、大好き。

正直書評。

相変わらず鋭いトヨザキ社長節。趣味の違いはあるけれど、概ね「その通り!」「いいぞいいぞ」と言いたくなる。ラフな感じもするけれど、本気で読んで本気で批評している人の文章でしょう。

●読みかけ本  最初の3冊がそのままだが、2番目はそろそろ終わりそう。

・折口信夫文芸論集
・ヨーロッパ本と書店の物語
・奇縁まんだら
・SHARE
・戦後写真史ノート
posted by 駄々猫 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本記録・紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月06日

新解さんの集い@石英書房

田端の石英書房さんで開催された「新解さん★お茶会」に行って参りました。

「読書会」と思っていたけれど、一般の読書会とは趣が違ったし、結果的に「新解さんをサカナにして盛り上がるお茶会」だったかなあと。
堅苦しさとは無縁で、皆が同じ「新解さんLOVE」という共通点を持っていて、仲間内のお茶会「新解さんオフ会」みたいな雰囲気。「それが好き」という共通点があると、初顔合わせでも盛り上がれちゃいますよね。

ゲストであるはずの夏石鈴子さん(「新解さん」の面白さを広く世に知らしめた方)が司会進行を務めてくださり、「多くの言葉を皆で調べて」「意見を言い合い」「またそこから言葉を探したり」「感じたことを分かち合ったり」「時には脱線したり」しながら、非常に有意義かつ楽しい時間を過ごしました。

夏石さんいわくの「辞書を使った知的なゲーム」であり、そこから拡がって「お互いの人となりを知る、理解を深める」交流でもあった気がします。

え? 新解さんがわからない? ↓コレです。一家に一冊必須の辞書。



ちょっと他の辞書とは異なり、「新解さん」という人となり(辞書だが)が、解釈にも用例にも色濃くでているのです。
このユニークな辞書の愉しみ方を教えてくれるのは、↓この3冊。初心者必読。

新解さんの謎 (文春文庫)
新解さんの読み方 (角川文庫)
新解さんリターンズ (角川文庫)

持っていないアナタは買いましょう。石英書房さんにも揃っています。(私もたま〜に古本市に出します)

今回のお茶会は、「新解さんの世界を愛する人々が、それぞれの辞書を持ち寄って、それぞれ「これは!」と思った言葉を選んで発表しつつ、語り合う」という趣旨で開催されたのです。詳しいレポートは、石英書房ブログをご覧あれ↓

http://d.hatena.ne.jp/cloudy23/

トップ記事は違う内容なので、左側の「記事タイトル」から「新解さん」を探して下さい。

さて、この辞書、現在6版が出ていますが、我が家にあるのは元祖1版と「突っ込みどころ満載」との呼び声が高い4版。
4版は、相方の持ち物で、1版は、私が探し出したもの。古本屋と新古書店に行くたびに「辞書エリア」を探し回り、見つけた時には小躍りしてしまいました。

皆さんそれぞれ自分の「新解さん」を持ち寄ったので、1〜6版それぞれの違いも興味深かったな〜。時代の変遷が感じられたり、逆に「これ、今の人にわかるのかな?」ってな例文がいまだに健在だったりもして。

13時過ぎから17時近くまで、途中休憩を挟んだものの、あっという間に過ぎたので、とても全体は書ききれませんが、以下、私なりに「感じたこと」を。

●人数が大勢いると、皆「これは!」と思って準備してきた言葉も違うし、それに対する意見も違って興味深い

●辞書を引くことを、もっと日常的にしても良い(どうしても「検索」が楽なので、特にPCを立ち上げている時は「検索」に頼りがち)

●新解さんと他の辞書との違いを探るのも面白いかも知れない

●「言葉」を通じて、結果的に参加者の人となりや、考え方感じ方を一部でも知ることができた気がする

●まったく違うメンバーで開催してみたいが、ある程度「言葉」に興味がある人じゃないと面白さがわからないかも知れない

●何か言葉を引いた時、近くの言葉を寄り道して読んでみる余裕を持ちたい(以前はそういうことをしていたのに、ここしばらく「せっかちさん」「待てない人」になっているなと反省)

●この催しを結婚前に二人でやっておけば、お互いの考え方感じ方を相当知ることができて、「こんなはずじゃなかった」ってことが減り、離婚率が下がる・・・かも、知れない

●共通話題が見つからない場合のコミュニケーション手段として、辞書というのは良いツールかも知れない


今回は、書記する暇もなく皆さんの発言に聞き入ったり、辞書を2冊引いたりしていたので、「皆で調べた言葉」のすべては把握できていませんが。
メモした限りの、「話題になった言葉」を羅列しておきます。どんな言葉からどんな展開になったかは、まあ、参加した方に聞いて下さい。

「純文学」「大衆(文学)」「初老」「興味本位」「教養」「嗜み」「出し投げ」「検索」「うざい」「うかれる」「僕」「限界」「だらけ」「まみれる」「いよいよ」「ハングリー精神」「罪ほろぼし」「のろける」「ヤングアダルト」「肉体」「腹いせ」「未練」「画商」「俳優」「無名」「やれやれ」「地」「アイス」「ホットケーキ」「カスタードプディング」「プリン」「たらこ」「じりじり」「メーデー」「人魚」「人間」「人間らしい」「散歩」「旅」「実に」「死体」「ビキニ」「ちかん」「懐かしい」「語感」「幸福」「欲張り」「後悔」「負け惜しみ」「まごころ」「愛妻」「愛児」「捨て子」「家出」「おじさん」「おばさん」「告げ口」「付け焼刃」「どうも」「道楽」

こうやって書き出すと、全部覚えてはいないものの、「この言葉から拡がったなあ〜」と話の内容を思い出せたりします。

「純文学と大衆文学の違いはどこにあるのか?」「どうやら新解さんは、純文学の方が立派と思っている節がある」「でも、そういう時代は確かにあったでしょう」とか。

お菓子に関して、やたら詳しい説明が書かれている場合と、あっさりしている場合がある、とか。

「「たらこ」の説明文の「サイドカー」はいつまで通用するだろうか?」とか。

「愛妻、愛児はあるのに、愛夫がないのはなぜだろう?」とか。


長くなりましたが、「新解さんの集い」が拡がって、あちこちで開催されたら面白いな〜などと思っている私でした。
posted by 駄々猫 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | ↑その他のおでかけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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